会長の思い出50
2014-10-01
1990年、社長も60歳になり、それまで健康診断なんかした事が無かった人が、何を思ったのか検診に行って糖尿の気があると言われたのでした。
何か感じる所があったのでしょう。
そうしてお医者さんから
「病気を悪化させないために体重を減らさなければいけない。
そのためには運動する事と、ご飯かお酒のどちらかをやめる事だ。」
と言われたそうです。
社長は「酒は止めれるけどご飯は止められへん。」と言って、
あれだけ好きでよく飲んでいたお酒をピタッと止めてしまったのでした。
一度やりだすととことんやる人ですから、この時も凄まじく、
宴席で進められても一滴も口にしませんし、
昔からよく飲んでいたのを知っている取引先の人から
強要されても絶対飲みませんでした。
社長の事をよく知っている人は、言い出したら聞かない、やりだしたら止まらないのを
熟知しておられますから、皆様「しゃあないなあ。」と諦められました。
また、毎日相当走り込んだのであろうと思われました。
すると、3ヶ月で20kg減量したのです。95㎏あった体重が75㎏まで減りました。
そして社長は、「医者が糖が消えたいうてるわ。こんなん初めてやから、
しばらくモルモットになってくれ言うてる。どうや、凄いやろ!」
と、よく自慢げに言っておりました。
ところが、これが仇となったのでした。
急激に減量してランニングしていたものですから、足を壊してしまったのでした。
突然歩けなくなってしまい、車椅子に乗る事になったのです。
しばらくして少し良くなったのですが、
3年間くらいは松葉杖を使わないと歩けない生活になってしまいました。
あの鉄人とかスーパーマンと言われ続けていた怪物が
その面影がなくなってしまったのです。
流石に本人も自信を失った感じでしたが、口だけは衰えを知りませんでした。
これは何があっても負けないという精神力の成せる技なのでしょう。
しかし、しばらくの間、走り回る事は出来なくなってしまったのでした。
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