大阪事務所初代所長、金 正官さんとの出会い
2008-07-01
1988年当時、第一製糖(現・CJ社)の大阪事務所は吹田市の江坂にありました。そこを訪ねることになったのですが、住所を調べて探してもなかなか見つかりませんでした。
すっかり日も暮れた頃、その住所の所に小さな倉庫を見つけたのです。
看板も上がっていなかったのですが、
中を覗くと薄暗い倉庫の中にぎっしりとダンボールの荷物が詰まっていて、
中に1人の男性が何か作業をしていました。
この方が、第一製糖 大阪事務所長の金 正官(キム・ジョンガン)さんでした。
私は、ソウルの工場を訪問した話をし、
小麦粉調製品の見積もりを出して欲しいとお願いをしました。
金所長は、
「竹村さんの希望の価格にしますから、それよりもここに積み上げられている
焼肉のタレを売って在庫処分するのを手伝って欲しい。」と言われました。
よく話を聞くと、その焼肉のタレはソウルオリンピックまでは飛ぶように売れたが、
オリンピックが終わってから全く売れなくなってしまい、在庫の山ができてしまった、という事でした。
確か、1瓶200円位で小売するものを80円でいいから売って欲しいと言われたと思います。
私は売り先に心当たりはなかったのですが、一度チャレンジしてみることにしました。
価格は30円位までに下がりましたが、
幸い、それまでいろんな商売をした経験がありましたので、何とか処分することが出来ました。
すると、金所長は小麦粉調製品の価格を驚く程安く提供してくれました。
これだったら相当売れるなという実感を得ました。
早速、お客様と相談して、DJ-1(薄力粉 52% ・ 砂糖 48%)と、
DJ-2(強力粉 84% ・ 砂糖 13% ・ 脱脂粉乳 3%)をテストして頂く事になったのです。
価格も、お客様が驚く程安かったのでした。
これが、私と金 正官さんとの出会いです。
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