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会長の思い出2

 2010-08-01
父の話によると、祖父は昔(1961年)映画化もされた、
作家・今東光の小説“悪名”の主人公である八尾の朝吉のような人だったようでした。

喧嘩っ早くて情にもろい、徒党を組むのが嫌いで一匹狼。
商売は上手かったようで、魚屋を営みよく繁盛していたようです。
その日売れ残った魚は翌日まで残さず、夕方には全部捨ててしまう気風の良さで人気があり、
男前で、奥様方からモテたのも朝吉似。
正義感が強く、曲がった事が嫌いで、許せない事があると
ドスを持ってひとりで殴りこみをかけるような、朝吉似の人だったようですが、
そういう祖父の性格のために大変苦労したと言う事を父はよく話していました。

そのような朝吉的な祖父を好きな面もあったようで、
男の美学としては共通のものもあったのでしょう。


しかし、情も濃かった祖父は、奥さんが何人も代わったらしく、
1番最初の奥さんとの間にできた男の子3人の末っ子に生まれた父は母親が代わる度に
母親の違う弟や妹の世話を4歳の頃からしていたと言っていました。

兄2人は普通に育てられたのですが、3男の父は4歳から炊事、洗濯、掃除。
いわゆる家事全般をさせられ、その上多くの妹や弟の面倒を見させられ、
少しでも仕事が遅れたりへまをすると、押入れに放り込まれたりやいとをされたりしたそうです。

小学生になってからも、朝4時に叩き起こされて家事をやり、
学校の始業のベルが聞こえてから家を出ることを許され、
校門が閉まっているので、壊れた塀の隙間から忍び込み、
教室に着いた時に先に先生が入っていれば、毎回教室の後ろにバケツを持って立たされ
ろくに勉強もできなかったようです。
恐らく、学校でもいじめがあったのではないかと思われる節がありました。
家でも継母から本当の子供たちとは差別されて、
相当、いじめ的な仕打ちを受けたとも言っておりました。

それは後年、父が育てた弟や妹からも実際そのような話を聞きましたので
事実だったと思っております。
因に、この妹や弟たちは私の父をかなり慕っていましたから、
幼い時からずっと育ててもらった恩情もあり、また、いつまでも親爺のように甘えている感じでした。


話が長くなりましたが、父は14歳で家出をする迄、この幼い頃の家庭の体験と
祖父の影をずっと引きずっていたように思われます。
 
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