Kカルチャー(韓流文化)の胎動
K-POPが先導しKカルチャーが世界に拡散していますが、様々な分野で外国人
分野を発掘し、外国の作品を生み出しています。韓国内で育てたアーティストを
海外に紹介するだけでなく、初めから現地の人と協力して人材を育成する事に
より、世界の文化産業に韓流DNAが植えつけられ『韓流インサイド』と呼べる
現象が起き始めています。その代表例が、韓国の大手芸能プロダクション手掛け、
日本で人気を得ている「NiziU」です。この他の韓国の芸能プロダクションも、
米国市場を狙い現地でアイドルグループの発掘をしているといいます。
HYBE(韓国芸能プロダクション)は今年4月、ジャスティンビーバーなどの
有名歌手が所属する米メディア企業のイサカホールディングの買収に至り
ました。一部では「韓国人と韓国語の存在しないK-POPを韓流と呼べる
のか」と指摘する声も上がっていますが、韓国側は「韓流システムを組み
合わせているため、れっきとした韓流だ」との立場を示しています。
JYPエンターテインメントも「NiziU」はK-POPのガールズグループだと断言
しています。こういう動きが「世界の音楽産業ではK-POPの影響力を高める」
と評価しています。
また、コンテンツ市場でも同様の動きが拡大しています。
韓国のドラマ制作会社スタジオドラゴンは米国で現地の俳優や
製作チームと協力し英語のドラマや映画を製作している。
韓国のウエブ漫画企業も海外企業を買収し、海外作家の作品
を大量に供給している。プラットフォーム自体をグローバル化して
「ウエブ漫画界のネットフリックス」になることを目標としているといいます。
こうした現象について、「SMエンターテインメントのイ・スマン代表が
提示した『韓流3段階論』にも通じる」と指摘されている。
「韓流3段階論」とは、韓国の作品を輸出(1段階)し、
海外のアーティストを韓国人メンバーの中に含めて構成する
(2段階)レベルを超え、海外でアーティストを発掘して外国語の作品を制作する
(3段階)最終段階に到達するというものです。
これまで、米国以外に成功できていない文化産業のグローバライゼーションを
成し遂げようとしています。