ラグビーワールドカップを見て
ラグビーワールドカップが盛り上がりを見せています。
巷では「私のベストシーン」が話題になり、松島選手や福岡選手の華麗な
トライや稲垣選手のぎこちないトライ等が注目されました。
私が最も感動し熱くなったシーンは、アイルランド戦前半35分のスクラム
で、アイルランドスクラムを粉砕したものでした。
世界屈指のスクラム強者と言われるアイルランドのスクラムに日本はどこ
まで耐えれるかと言われ、日本が勝つなんてどれほどの人が想像したで
しょうか。
それを、日本は押すどころか、相手スクラムを完全に粉砕したのでした。
相手スクラムを突き破って前進してきたスクラム前列のプロップ3番、
韓国の具 智元(ク ジウォン)選手が拳を握りしめて力強くガッツポーズ
した時の表情が強く印象に残り、感動を覚えました。
その時の表情は鬼の形相で、達成感に満ち溢れていました。
そして、隣の堀江選手と一瞬称え合ったのです。
私はそれを見て日本と韓国が一つになったような感覚になりました。
後にインタビューに応える具選手は「ワンチームでその国の為に戦い、
韓国人として日本代表としての誇りを感じた。両国で自分の応援をして
くれる人達が仲良くなれば良いと思う。」と、また、「その為に一生
懸命やっていきたい。」と述べていました。
私は、一遍に具選手のファンになりました。
すばらしい人が韓国にもたくさんいるんだ、とも思いました。
我社は、韓国との取引が多いのですが、本当にすばらしい人が
たくさんおられます。
政治の思惑に翻弄されず、お隣の国どうし仲良く協力し合えれば
絶対に良いと思います。
日本人には和のDNAが有ると言われますが、いろんな国のいろんな人
をひきつけワンチームになれる素質は、日本人にはあると思います。
このラグビー日本代表は、世界にそれを証明し、発信したのではない
でしょうか。
この事を大事にしてゆきたいものだと考えるとともに、これからも
具選手を応援し続けたいと強く思った次第です。
最近、日韓関係が少し雪どけになってきたのは、景気悪化が背景に
あるようですが、ラグビー日本代表のこの状況が影響しているような
気がするのは、考えすぎでしょうか。