特等粉の調整品について
パン用強力調製品は、1等粉使用のものしか無かったのですが、特等粉使用のものを開発しました。これは、CJと言えども大量には出ませんので、大進にしか無いものです。
2008年11月にお客様の製パンメーカの社長はじめ幹部の方をソウルにご案内した時の事です。宿泊は、ソウルで一番歴史と伝統と格式のあるシルラホテルでした。朝食はホテルのロビーラウンジで軽食をとったのですが、そこで出たデニッシュペストリーが非常においしかったのです。良い原材料を使っていることは当然ですが、小麦粉の良さを感じるものでした。ソフトだけれど、噛み応えのある、小麦粉の良い風味が感じられました。
そこで、CJに「シルラホテルのパン用粉はCJの粉ですか」と尋ねると、そうであることが判明しました。よく聞くと、カナダの最高のパン用粉の中心部分だけをとった、灰分0.35の最高級粉でした。
その粉を日本に回せるか聞くと、月間100トンくらいは出来るとの返事でした。
この粉で、特等粉 84%・砂糖 14%・脱脂粉乳 2%の調整品を作り、品名を「シルラブレッドミックス」としました。
今では、リテイルベーカリー様を中心に、パネトーネ・ナンテール・玉子ちぎりパン・デニッシュ食パン等、生地を食べさせるパンにご利用いただいております。中堅ホールセール様での高級食パンにも採用されています。
特に、玉子ちぎりパンは、小ぶりの生地を天板一面に並べて焼き、天板ごと陳列して販売するとよく売れるので、大阪では広がってきています。また、シルラブレッドミックスの小麦粉の良さが、よく出ているパンです。
この様に少しづつ広がってきていますが、まだ数量には余裕がありますので、ぜひ一度お試しください。