日本製粉様について3
私の心が日本製粉から離れている間に、ワザとではもちろんないのですが、やる気が無くなるというのは怖いもので、販売量がどんどん減っていきました。
他の物を力を入れて販売していましたので、全体の売り上げは4倍にまで伸びたのですが、日本製粉のことを忘れてしまう迄になっていました。
しかし、その状況を覆してくれる人が日本製粉に現れたのでした。
私の父(先代)が亡くなった直後でしたので、2009年の後半くらいだったと思います。
その方とお会いして長時間話をする機会がありました。その時の話で一番印象に残っているのは、やはり昔のことを振り返って「日粉が悪かったんやで」の一言でした。
やっと、父以外で判ってくれる人が現れた、しかも当事者の会社の中からです。
それから、その方の事を色々聞いて回りました。すると、すごく評判が良く(勿論こうゆう個性的な方ですから好き嫌いはあるようですが)、彼は本当の商売人だとか、あの人は心のある営業マンだといわれる人が多かったのです。その時私も、この人となら一緒に商売が出来そうだ感じたのです。年も同じくらいですし、同じような大阪商人のような気がして、嬉しくてワクワクしたのを思い出します。
こうなると、俄然 日粉の製品を売りたくなってきたのでした。
この方の部下と接触してみると、考えが浸透している感じで、日本製粉が変わったような気がして、だんだん好きになっていきました。
学生の頃から、人や物事に感動して好きになると、トコトン一緒に取り組んで頑張りたい衝動に駆られるのです。この方を好きになると同じに、あれだけ嫌いだった日本製粉が好きになってきたのでした。そして、落ち込んでいた販売量も4年ほどで10倍に増えたのです。この方の協力があったもの力になりました。
そして、この恩人が、私の息子に日本製粉を受けたらどうだと勧めてくれたのでした。
息子は入社して3年半になりますが、東京支店で営業をやり、いろいろ悩みながらではありますが、この会社に入ってよかったと思っているようですし、私もそう思っています。
深く関わり、知れば知る程、昔の役人的な気質を感じる部分はありますが、本気になって戦っている人は何人もおられますし、商売人の集団になってきたんだなと感じさせられる部分もたくさん有ります。
次回は、日本製粉のそんな良い所、良い製品についてお話ししたいと思います。