小麦粉調製品の近況
2016-07-01
日本国内の小麦粉調製品は韓国勢が席巻していますが、以前は米国・豪州・インドネシア・シンガポールなど
多くの国のメーカーが参入していました。
韓国の地の利や安価な電気代などの理由を挙げていましたが、
品質管理が日本と非常に似ていて、
製品の規格が日本と同じと言っていい位のレベルだったのも
韓国勢が今も残っている要因でしょう。
韓国で日本に小麦粉調製品を供給している製粉メーカーは、
CJチェイルジェダン・三養社・大韓製粉・サジョ東亜園グループの
韓国製粉の4社です。
CJチェイルジェダン・大韓製粉・韓国製粉が
大手製粉メーカーで、同規模です。
三養社は製糖メーカーとしては大手ですが、
製粉メーカーとしてはこの3社より小規模です。
しかし、プレミックスではトップクラスです。
韓国には製粉メーカーが9社在りますが、
製パンメーカーとしてNo.1のSPCグループが製粉工場を作りましたので、
10社とも言えます。
その中で製粉製糖の両方をやっているのが
CJチャイルジェダンと三養社の2社で、
これは世界でも例がないようです。
大進はこの優位性に着目して、
この2社の小麦粉調製品を30年近く輸入販売してきました。
今のところ、これが正解だったようです。
この2社が安定した物量を確保しており、
大進が一番の輸入量を誇っております。
昨年、韓国製粉を持つ東亜園グループは経営的に危機に陥り、
スポンサーを探していましたが、
韓国で水産会社第2位のサジョグループの傘下に入りました。
危機的な状況の中、日本で扱っている企業も不安を感じ、
CJや三養社に切り替えを進めた結果、相当量減ったようです。
それで、全く取り扱いのない大進に販売依頼が来たのですが、
巻き返しにかなり本気のようです。
しかも、この話に来られたのが、
CJで長年日本の駐在員として大進を担当していた方でした。
CJも三養社も、1等粉の調製品しかないので、
2等粉の調製品をやれば製菓製パン業界で
ニーズがありますよと話したのですが、
やるかどうかは分かりません。
いずれにしましても、このような状況で安定した業界になっています。
スポンサーサイト