Kブームの火付け役 K-POP 3
更に、K-POPのステータスを1段と高めた要因としてBLACKPINKの功績が
挙げられます。女性4人組のBLACKPINKは2016年にデビュー。
2017年にデビューショーを日本武道館で開催したほか、アメリカの名門レーベル
「InterscopeRecords」と契約。
完成度の高さが特徴と言われるK-POPグループの中でも群を抜く圧倒的な
ビジュアル、パフォーマンスに世界最先端と評されるクールなダンスミュージック掛け
算されたまさに「世界最強のガールズグループ」と言っても過言ではないでしょう。
BLACKPINKの台頭によりK-POPはもはや「韓国」というドメスティックな殻を破り、
世界に通用するジャンルにまで押し上げたと言えます。
2019年に日本で大ヒットしたNiziuが一例ですが「韓国人だからK-POP、
日本人だからJ-POP」という価値観自体もアップデートされているようです。
TWICEは韓国出身女性5人と日本出身女性3人、台湾出身女性1人で
構成された 多国籍ユニットですが、日本で彼女らを支持するファンは「ONCE
(ワンス)と呼ばれてい ますが、「○○人だから応援する」といったスタイルよりも
キャッチーなメロディーとポップな アイコンが国籍を超えて支持されているという事に
尽きるようです。
「BTS(防弾少年団)」というグループ名の由来は、「10代、20代に向けられる
抑圧や偏見を止め、自分たちの音楽を守り抜く」という意味が込められているそう
です。
「BLACKPINK」というグループ名には「最も奇麗な色と表現されるピンクを少し
否定する意味で“美しいものが全てではない」という意味が込められ「分断」が懸念
される時代に於いてK-POPにおけるメッセージ性も若年層の支持を集めているよう
です。
このように日韓の若者を中心としたカルチャーの交流が、日韓の1部の大人達の
敵対感を超越した前向きな明るい感覚を拡散している事は素晴らしいと思います。
やはり、世の中を良くし、変えるのは若者達からなのでしょう。
こういう流れの中で嫌韓的な感覚も一般人の中では薄れつつあるようです。