世界的な生産分業(韓国)
韓国の現代自動車が来年日本に再参入するそうです。
現代自動車は燃料電池車(FCV)で世界シェア7割あります。
また、水素小型発電所を石油化学プラント集積地である韓国
蔚山市に建設します。石油化学プラントの精製過程副生産物
として水素が発生し、それを利用するそうです。
現代自動車は水素エネルギー事業全般(燃料電池・自動車・発電所)
を手掛ける計画で進んでいるようです。
また、ポスコやSKグループとも連携して、韓国の大手企業が
得意分野で分業体制を生かし、「水素エコシステム(生態系)」
の早期確立を目指しています。
これが何を意味するのか。
現在でも電気代は韓国が日本の半分以下ですが、さらに電気代が
下がっていくというものです。
これによって、装置産業の生産コストが下がり、大量に生産する
ものが更に価格競争力を増す事を意味します。
現状でも単純な素材や原材料は、日本の供給基地になり、ガソリン・
半導体や液晶パネルなど輸入されていますが、小麦粉や砂糖なども
そうなっていくのでしょうか。
付加価値のあるものや特徴のあるものは日本でも作られるでしょうが、
安価で大量に使われるものはアメリカのように、韓国や中国やアジアで
作られるようになるかもわかりません。
日本は、世界でもトップの貯蓄のある国ですから、その資金力を使って
安いものや単純なものを買って、より一層高価値なものを生産したり
楽しんだりする、高付加価値の国になっていくのでしょう。