砂糖調製品について
小麦粉調製品の次に伸びたのが,1992年から始まった砂糖調製品でした。
砂糖83%・ソルビット17%を混ぜたものです。
この製品は大進の新たな分野を広げてくれました。
製菓製パンメーカーだけでなく、製餡メーカーや佃煮メーカーといった、それ迄無かったルートへ入っていくようになりました。最近では、ペットフードメーカーにも納入しております。
CJ社は韓国でNo.1の製糖メーカーでもありますので、価格競争力も品質の優位性もありました。急速に販売が伸びたのです。
ライバルは、タイの製品でした。砂糖の品質(主に白度)は、CJの方が上だったのですが、
タイの砂糖の品質が問題になることはあまりなく、競争が激しくなってゆきます。
その後、韓国の三養社や、タイのSMC などがこのビジネスに参入して来て、だんだんと乱売状況になってゆきます。1990年代終わり頃には、価格だけの勝負で、バナナの叩き売りみたいになり、Kg当たり数十銭の差で変わるみたいな事になり、その結果メーカーも商社も儲からなくなり、2004年にCJはこのビジネスから撤退することになります。
その時に弊社は三養社の物が増えることになるのですが、CJが撤退してからは、激しい価格競争が収まり安定した状態に戻ってゆきます。
しかし、2008年にCJが再参入することになります。この時は一度止めたことを猛省していましたが、再度拡販するためには価格を安価にするしかなかったのです。
それで、弊社も新規の大口ユーザーに入ることになったのですが・・・。
この一度止めたことで、印象悪くなっていましたが、これを払拭するために、長い時間がかかりました。
CJは来年ベトナムに大規模な砂糖調製品の工場を稼働します。
また、今年8月からは、カンボジアに砂糖調製品工場ができ、砂糖ソルビット調製品の販売が始まります。この製品を新規で使用されるところは少ないでしょうから、また乱売になっていくものと思われます。
弊社は、カンボジアからも熱い期待を寄せられていますので、また大変な業界になっていくものと考えております