CJとの取引の歴史-小麦粉調製品の輸入開始
1988年12月 最初に輸入したものがDJ-1という品名で、薄力粉52%・砂糖48%の配合でした。DJとは、大進のDとジャパンのJの頭文字を取ったものです。そして、一番最初のアイテムでしたので、1がついて DJ-1となりました。京都の菓子屋さんに入ったのでした。
1989年1月に第2弾のDJ-2が輸入されました。この配合は、強力粉84%・砂糖13%・脱脂粉乳3%です。このDJ-2が製パンメーカーで大幅に急増することになりました。DJ-2の強力粉が1等粉で品質が良かったものですから、評価が高かったのです。また、砂糖は粉糖ですし、脱脂粉乳もニュージーランドの最高品質の物でした。その3種類の原料を均一にブレンドしていますから、製パンメーカーのミキシングが楽になり、ベースミックス的な使われ方もされました。
最初はリテイルベーカリーや業務用の食パンメーカー中心に広がり、1990年代に入り、大手パンメーカーに納入されるようになり、飛躍的に伸びました。1990年代後半からは冷凍生地の生産性向上に向くという事で、新たに冷凍生地工場にはほとんど入るようになります。
このようにして2003年くらい迄は大きく成長したのですが、この頃から大手パンメーカーを中心に、1等粉を使わずに、ロングに挽いた1.5等粉のような強力粉が使用されるようになります。韓国は1等粉しか日本に回せなかったので、1.5等粉との価格競争にはだんだん勝てなくなりDJ-2が減少し始めました。
冷凍生地には1等粉のようなグレードの高いものが求められますので、冷生地メーカーでは現在も使用されていますが、それ以外では使用される所が減少していったのです。
2010年代に入って、やっとCJだけが特等・1.5等・2等級の強力粉を幅広く揃えるようになったり、脱脂粉乳を抜いてホエイパウダーに替えたりして価格を下げましたので、少しは戻したのですが、2003年のピーク時に比べるとまだまだ少なく、幅広く揃えて色々なニーズに応えられる様になっていますので、認知していただけるようにしなければいけないと考えております。