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会長の思い出32

 2013-04-01
父(社長)は結婚どころか、女性に全く関心を示さない私に危機感を持ったのか、
しつこく「良いと思う女性はおらんのか。」と聞いてきます。
私は、学生の時以来9年近く女性とデートする事もなく時が経っていましたから
女性とは仕事の話をするくらいで全く縁がないというかんじでした。

しかし、考えてみると半年くらい前に大手商社の営業の補佐をする事務の女性で、
私によく話しかけてくれる美しい女性がいました。
その頃、その大手商社の売店(売店と言ってもかなり大きく、
小規模のデパートというかんじでした。)でバンブーショップの売場を出していて、
ギフトや優勝カップやトロフィーを置いていました。
大手商社ですから、いろんなクラブや同好会や趣味の会があって、
その大会のトロフィーやギフトが結構売れていました。
そして、そこで月に1回くらいだったか、2~3日間セールを行っておりまして、
ゴルフ用品や家具やインテリア用品などを広い会議室で売り出しますと、
1回に100~200万円は売れました。

そこへよく買いに来てくれる女性がおられまして、
ゴルフ用具や籐家具のセットを注文してくれました。
籐の家具のセットは、4トン車で配達する大きさでしたので、その旨をお伝えしましたところ、
「竹村さんが配達してくださるのですか?」と言われましたので私が「ハイ。」と答えますと、
「父と母によく申しておきます。」と嬉しそうに仰るのです。
配達しますと、奈良の高級住宅地にある大きなお屋敷でした。
お母様が出てこられまして、「娘がすごく良い方だと申しております。」と、
しばらくお話しさせていただきました。もう何の話をしたかは覚えてはおりませんが。
しばらくして、その女性とお話しした時に「母が良い方だと申しておりました。」と言われて、
その時初めていろいろお話しさせていただいたのですが、確か趣味の話が多くて、
テニスやゴルフ、旅行や食事の話をされましたが、
何となく住む世界が違うなあと思ったくらいで、そのままで終わってしまい、
私は大進の仕事が忙しくなってそこには行かなくなってしまいました。

それで、その女性のことを思い出したので、父に「こういう事があったわ」と申しますと、
「お前はアホか、お前に気があるんちゃうんか。明日そこへ行って話して来るわ。」
私は「でも、だいぶ日が経っているし、急に行ったらびっくりしはるで。」
父は「こんなもの早よせんとなるもんもならんわ、なんですぐ動かんのや。」
私「僕、仕事ばかりでそんな会う暇もないし、全然世界の違う人やし合えへんで。
ゴルフやテニスややってられへんし、もうええわ。」
父「女は結婚したら変わるんや、何もわかっとらへんねやったら黙っとれ。」と言って、
翌日、父はその商社へ行って、その女性の上司と会って、女性にもお会いしてきたのです。
父「きれいな娘やないか。何であんな娘やったらすぐに決めへんのや。」と、
私の事で世話をやくことが事が無かった人が、
私の結婚の話になると、突然燃え始めたのでした。
普段、父は「女房にするんやったら商売人の子やないとあかん」とか、
「趣味や旅行や言うて遊んでるようなんはあかん」とか、
性格がどうのこうの言ってたんはどうなってんねんやろう、と思いつつも、
僕は、動き出したら止まらない、いつもの父に唖然とするばかりでした。

それから、しばらくして、その女性が他の男性とお付き合いされているらしいという事が分ると
父は「あの娘はちょっと華奢やったなあ。子供産むんやったらもっとがっちりしてなあかんわ。」と
あれだけ褒めちぎっていたのにコロッと変わってしまうのです。
これは、いつもの父の姿で母も困っていました。
しかし、これも父には理論があって「瞬間瞬間で状況が変わるんやから、
それに応じて自分も変わらなあかんのや。真剣に生きてたら変わるもんや。
真剣に生きてへんから変わらへんのや。」というものでした。

とにかく、私の妻探しは続きます。
 
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小麦粉調製品、砂糖調製品などを取り扱っている大進です。
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