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会長の思い出30

 2013-02-01
社長(会長)から面と向かって褒めていただく事は無かったのですが、
私の事を人に話している中で一つだけ嬉しい事がありました。
それは、「あいつはその気にさせたらきちがいみたいに売りよる。」という言葉でした。
もともと物を売る事が大好きで商いの道に自分の人生を賭けてみよう決心したのですから、
私にとっては最大の褒め言葉でした。

夢敗れて落ち込んでスランプになっていましたが、社長のその言葉だけが嬉しくて
また、気を取り直して頑張るというような所がありました。
この思いは私が25歳の時から50歳で本当に任せてもらえるようになるまで続きます。
そんな私の性格を解っていて計算して言ったのか、
自分とは性格や生き方の違う私の事をただ単にそのように感じて言っていたのか今も分かりません。
しかし、たたいてばかりでは駄目で、
やる気になるような事も回りまわって伝えておかなければならないと
感じていたのではないかなと思われる節もあります。
とにかく掴み所の無い人でしたが、それが存在感になり、
ある意味、魅力にもなっていました。
何か深い考えを持っているんじゃないかと思わせる所もありました。
これは今の世には通じないと思いますが。

話は戻りますが、私がこれが売りたいと強く思う、いわゆるその気になる状況というのは、
まず、その商品なり、商売なりに、そして一緒に取り組む人に私が感動した時です。
私が感動するのは、その商品なり商売が人に感動や驚きを与えられると認識した時であります。
また、この人となら一緒に凄い事が出来そうだと感じた時には、
燃えたぎるような感動で涙が溢れ出すのです。

そういう時は、商売のことが頭から離れなくなり、
夜もずっと考えて寝られなくなってしまいますので、
50歳を過ぎてからは商売の事を考えずにお客になる時間を出来るだけ作るようにして、
頭を切り替えてリフレッシュしています。

少し例を挙げますと、学生の時、
家庭の主婦の人たちに喜んでもらえる商品を次々と開発してファンが広がっていき、
販売を手伝ってくれる方々が出来てきて、店を開いた時には、団体で買いに来られて、
食事や宴会までしていただきました。
これがギフトの販売に繋がっていったのです。
次にどんなものを提案してくれるのか、
また、それを仲間に紹介して人の輪が広がっていくことの
楽しさを感じていただく、自分は生きていると実感できる瞬間です。

また、ショップを開いていた時にダンロップやヤマハなど感動すら与えるような製品を
熱心に、自分も感動しながら勧めてくれる営業マンに出会った時、
一緒にこの感動をお客様に伝えたいというモードになると、
確かにきちがいになったように一心不乱に売るという所がありました。

それは今も一緒で、今の対象は中国の瀋陽につくったあん工場のあん製品です。
瀋陽の穀物局の局長さん、副局長さん、あん工場の社長と、弊社の駐在員や暖かくも熱心なスタッフ、
そして、この事業に結び付けてくれた中尾社長様、
この商売に夢を賭けてくれる社員、私の家族、
ここの競争力ある優秀なあんを待っていただいている製菓・製パン企業のユーザー様方。
絶対に期待を裏切らないように成功させようと燃えています。
こうなると、私のきちがいのように売りまくるモードのスイッチが入ってしまいます。
こういう私の性格や生き方を一番評価してくれた社長、
そして、それを一層たきつけてくれた社長には今も感謝しております。
 
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㈱大進

Author:㈱大進
小麦粉調製品、砂糖調製品などを取り扱っている大進です。
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