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会長の思い出22

 2012-06-01
先月の記事で、ゴルフの事について触れましたので、
今回は父とゴルフについてお話をします。

父は取引先の方とお付き合いの中でゴルフを始めたと思われますが、
かなり早い時期からやっていたようです。
商売は目立たなければいけないという信念を持っていましたから、
何でも人より先に始めなければならないという考えを持っていました。
人より早く始めて、早く上手くなって、勝たなければならないとか、
注目される立場にならないといけないという考えが身に染み付いていました。

私が9歳ぐらいの頃にはかなりゴルフをしていたようですから、
1960年代前半くらい、父が30代前半から始めていたと思われます。
その当時、ゴルフはまだ一部の金持ちの道楽でしたでしょうから
する人も少なかったでしょう。
その時代に徹底的に練習をしていました。

後年、父の事をよく知っている人が父に
「朝、昼、晩、夜中」というニックネームを付けていました。
その人は、父が通っていた練習場の入り口の前に住んでいて、
父の練習を毎日のように見ていたそうで、
朝出勤前に父が練習している姿を見て、
夜、帰宅した時に練習場を見るとまだやっていて、
9時に練習場が終わって入り口が閉まると
入り口の前の電灯の下で夜中まで素振りをしていたようです。
その方は同じ小麦粉関係の方でしたから、
業界でしばらくの間その名前が広まっていました。

どうも父は1年間くらい、毎日1000発以上打っていたようで、
ボールは最初の1カゴを買ったら、後は練習場側が
「竹村さんが打ってたら人が集まってきて宣伝になるから」
と言って無料で打たせてくれるとよく自慢していました。

その頃、私も父に連れられてよく練習場に行きましたが、
父が打っていると黒山の人だかりになっていました。
とにかくよく飛んだのです。
かなり広い大きな練習場でしたが、
その先の高いネットをよく飛び越えて、ボールが消えてしまうので
注意されていましたが、それが楽しかったようでした。
やはり、ずっと重い小麦を担いでいましたから足腰がしっかりしていましたし、
天性のバネがあったのでしょう。
スコアも、ゴルフを始めて1年くらいでパープレイをしたようです。
宝塚高原ゴルフクラブで真冬に1週間くらいプロと合宿をしたとよく話をしていました。

これぐらい熱心にゴルフに取り組んだ理由として、
製菓製パン、小麦粉業界などの景気が良くなって
皆に余裕が出てきて、ゴルフをしようという人が増えだした事があったと思います。
前にも申しましたが、何でも先取りして自分のものにしてしまうという
活気と生命力に溢れた人でしたから、ゴルフも早く上手くなって有名になると
またファンが増えると考えたはずです。

実際にそのようになったようで、先ほど言った各業界や
取引先の方とゴルフをする事は元より、
ゴルフコンペをたくさん作って面倒を見ていました。
これは顔を広げ、商売を広げる事にかなり役立っただろうと考えられます。

私も子供の頃練習場に連れて行かれて、練習をするように言われ
大学に入った時もゴルフ部に入るならクラブ活動をやらせてやると言われたのですが、
体全部を動かしてパワーで勝負するようなスポーツにしか興味かなかったので、
ゴルフは全くする気になりませんでした。
しかし父は、ゴルフの重要性を身を持って感じていたのでしょう。

そんなに熱心に取り組んでいたゴルフですが、
父がとことんゴルフをしたのは最初の1年だけだったようです。
社員もゴルフに凝りだして、仕事に支障をきたすようになったので、
やる気をなくしたと言っていました。
それでも50歳くらいまでは、格別の上手さはあったようでした。

*父がゴルフをしていた時のエピソード
父はいつも必死に何かと戦っている人でしたが、
ショットをする時も集中してボールを凝視するため
目をむいて目が飛び出そうになり、ツバを吐きながら打つので、
「遊びやのにそんなに必死になるなよ。」とよく冷やかされていました。
これはゴルフだけでなく、麻雀やダンスをしている時も言われていて、
本当に親しい人から「何でそんなにいつもカッカしてるんや。」と言われると、
ニコッと笑って「勝負は何でも本気でやらんとあかん。」と返していました。

いつも戦っているというか、燃えていないと生きている気がしなかったのだと思います。
ゴルフは私も3度程一緒に回った事がありましたが、集中力はすごいと思ったものです。
勝負のかかった最終ホールでは特に強く、晩年はゴルフの腕はかなり衰えていましたが、
この1打で勝ちかドローというパットは、長いのをラインを読み切って入れたのを
私は3度も目撃したのです。

何かにつけてこういう人でしたので、私からすれば
父の前に父のような人は無く、父の後に父のような人は無し。
個性的で面白い、魅力的な人でしたが、私としては非常にしんどい人ではありました。
 
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小麦粉調製品、砂糖調製品などを取り扱っている大進です。
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