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会長の思い出16

 2011-12-01
ある方がやくざの話ばかり出てくるなとおっしゃったのですが、
この頃の事は私の人生の中でも強烈に印象に残っていますし、
父(社長)の人となりも最も強烈に表現されていたように思います。

父は絶えず何かに燃えて戦っている人でしたが、
この頃は最もそれが顕著であったように思います。
父が1番いろんな事に挑戦し、いろんな商売をしていましたし、
混沌とした状況の地域でさらに燃え上がっているようで、
とにかく元気でありました。

そんな父と接触する事は、正直言って何よりしんどかったのですが、
この人になんとか自分を認めさせて、自分の夢の商売をやって見せようという、
私自身の挑戦にもなっていました。
そういう意味でこの頃の事は鮮明に印象に残っており、
ついつい強く印象に残っている事を断片的にですが書いてしまいます。

だから父のような人にとっては、こういう地域で成功する事がやり甲斐があるというか、
燃えられるというか、生きている事を実感できるという感じでした。
私のようにボンボンで育った人間にとっては、その事自体、またそういう感覚事態が
しんどく苦しかったのですが、私を鍛えるという意味もあったのかなぁと思ったりもします。

確かに、無茶な要求は絶対に聞かずに、この状況を耐え忍んでいるうちに
変なお客が減って良いお客様が増えていきました。
状況を改善するために3つの事柄があったように思います。


一つは、昔、雀荘で働いていた女性が店に入ってきた時の事でした。
名前は森川さんと言いました。

森川さんは、女版・竹村 明(父)と言いますか、
根っからの商売人で根性もあり、何より父に負けないくらいの
バイタリティーの塊のような人でした。
年中無休で時を忘れて仕事に没頭するが、
遊びの時は体当たりで場を盛り上げるような、父とよく似た女性でした。

お客様と接する時は本当に愛想が良いのですが、
無理難題を言われても上手くはぐらかすというか、
年配の女性特有の愛嬌でかわしてしまいます。
それでもダメなら本気で怒ってお客様とケンカをする事もありましたが、
お客の方が“負けたわ”という感じになっていました。
社長も「おばちゃんは強いわ。変な客をあしらうのは森川君に任せといたらええなぁ。」
とよく言っていました。

また、森川さんはレストランのレジの係もしてくれたので、
私がレジに立たなくてもよくなり、すごく助かりました。
(後年、逆に上手くいかなくなるような事も出てきたのですが・・・。)


そしてもう一つは、このような地域でも本当に素晴らしい人もいて、
私たちを助けてくれるような人も居られたのです。
次はその人の事をお話いたします。
 
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小麦粉調製品、砂糖調製品などを取り扱っている大進です。
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