当たって砕けろ!三養社との覚悟の交渉
2009-07-01
ソウルでのCJ社との会談が終わり、日本へ帰って三養社の調製品の販売ができなくなった事を話すために三養社の東京支店へ行くことになりました。韓国の人は気性が激しいと言いますし、月間20コンテナーのものを無くす話をしたら烈火のごとく怒るのではないかと恐怖を感じました。
本当に気が進まなかったのですが、東京支店の担当者と会い、
三養社の商品を止めなければならなくなった事を伝えました。
すると意外なことに、非常に穏やかな対応だったのです。
そして、その担当者の方は
「大進さんの事情はよくわかりました。CJさんにとって大進さんはよほど大事なのでしょう。
しかし、三養社もゼロになれば大進さんの取引先も攻めなくてはならなくなりますし、
三養社は後発なので他社より安くして拡販していかなければなりません。
月間5~6コンテナーでも残してくれれば大進さんの先を攻めたリはしないでしょう。
三養社とはそういう会社です。
CJさんも月間15コンテナー位増えるのですから、少し位三養社の商品が残っているのがわかっても何も言わないでしょう。」と話されたのでした。
私は救われた気持ちになりました。三養社の担当の言われたとおりやるしかないと思いました。
その後、三養社のことで大きな問題が起こる事は有りませんでした。
ましてや、CJ社は後に砂糖ソルビット調製品を止めてしまうのですから、
三養社と少しでも取引きをしていて本当に良かったのです。
CJ社も、止める時に「大進は三養社の商品でつなげますね。」と確認はしてくれましたが。
こうしてCJ社と三養社の板ばさみ状態という難問を乗り越える事ができました。
このような難問に当たっては玉砕覚悟でぶち当たるしかないと思いました。
すると、意外と道は開けるもので、過去にこの様な事は幾度も有りましたが、この時もつくづくと実感したのでした。
1番良くないのは隠れてこそこそやる事です。そうするとその場はごまかせても後々悪い結果が待っています。
今回の様にすばらしい結果が待っている事は無いと思います。
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